2018年03月04日朝日新聞 朝刊 に税金の当初が二つほど。
(声)血税、確定申告で改めて思う
主婦 花形育子(山梨県 58)
確定申告に行ってきた。わが家には農地と義父の残したアパートがある。農業は赤字で、空き室の増えたアパートも同様だ。夫の給料から天引きされた所得税が少し戻ってくる。うれしい。庶民はこのようなささやかなことに一喜一憂する。
一方、庶民の感覚では首をかしげたくなる税金の使い方がある。例えば昨年の大義なき衆院解散・総選挙だ。費用は約600億円だという。この600億円を給付型奨学金に充てたとしたらどうだろうか。学生1人あたり平均300万円として、2万人の若者を救える。
話はこれほど単純ではないだろうが、自己破産などという悲劇を少しでも防げるのではないか。こんなふうにこの予算を使ったらと考えるとキリがなく、腹も立ってくる。
国政を担う人には政治家として、血税を払う庶民のリアリティーを知ってほしいし、知ろうとする感覚を持ってほしい。幸せになる権利は、誰にでもある。お金がすべてではないけれど、お金がなければその機会はぐんと減る。
やはり血税は国民のために使ってほしいと、確定申告を終えてしみじみ思った。(声)消費増税不可避、学生も思う 【大阪】
大学生 古山義久、山谷哲平(島根県 20)
私たちは大学入学前は消費増税に反対だった。しかし大学で講義を聴き、今では来秋の増税は不可避だと考えている。高齢化社会では社会保障費の財源確保のため、消費増税が必要と考えるからだ。
確かに、低所得者ほど負担が重くなる「逆進性」や経済への悪影響は問題だ。その一方、国の借金を減らせ、社会保障の充実も期待できる。前回2014年春の増税時にも消費の停滞が心配されたが、致命的なものにはならなかった。ただ低所得者への対策や、皆が社会保障の充実を実感できることが大切だと思う。
私たちは、「政治離れ」とされる同世代の人たちに、選挙に行こうと呼びかけるなどしている。政治への関心を高め、私たち世代も政治に訴える行動を起こしていきたい。
本当にその通りですな~。どうして政治がそうしないのでしょう。