衆議院予算委員会平成30年01月29日 長妻議員と首相とが佐川問題について以下のやりとり
○長妻委員 これは今、呼ぶか呼ばないか継続的に議論をするというお話を委員長がされたので、私が今から質問するわけですから、休憩をして、結論を、白黒つけていただきたいということを申し上げたんですが、委員長はお聞きにならないので質問を続行しますけれども。
これは何でですかね、佐川国税庁長官を呼ばない理由というのは。野党は要求していて、与党が、筆頭理事、何でですか、否定をするということで、非常におかしな話だということで、厳重に私は与党に抗議をしたいと思います。
その上で、佐川長官についてでございますが、この森友学園の問題、まだこれは決着がついていないというふうに私は考えております。
といいますのは、昨年、総理も覚えておられるかもしれませんが、私と十一月に予算委員会で議論をしたときに、これまで総理大臣は、国有地の処分は価格も含めて適正になされていると、適正、適正と何度もおっしゃった。
私が総理に、適正とおっしゃっておられたけれども、会計検査院が、適正ではない、こういうふうに判断を下したからには、総理のこれまでの国会の発言について、謝罪なりなんなりないんでしょうかというふうにお伺いしましたら、総理からは、「国有地売却の問題については、担当している財務省や国交省から適切に処分していたとの答弁があったところであり、私もそのように報告を受けていました、これまでの私の発言については、そのような理解の上で申し上げた」ということで、間違っていたわけですよ、総理の適正という発言が。
でも、その間違っていたのは、財務省からそういう報告が上がったから、それをただ言ったまでだと、自分は悪くないと言わんばかりの答弁だったと私は思うんですが、総理はいまだに、自分は国会に対して適正だ、適正だと言ったことについて、謝罪なりなんなりというのは一切ないわけですよね。
そのときに、そのないのも私は相当おかしいと思うんですが、では、総理もおっしゃるように、適正だというふうに報告を上げてきた財務省、財務省の責任、謝罪、こういうのはあるんですか。○安倍内閣総理大臣 私の見解を聞かれたときにお答えをしたことについては、お答えをしたとおりでございます。
覚えておられると思いますが、その際、適切に対応していると報告を受けていると答弁をし、しかし同時に、会計検査院、独立をしている会計検査院がしっかりと検査をするものと思われると。これは他の案件と同じでございます。さまざまな省庁がさまざまな職責を、予算の伴う仕事をしているわけでございますが、その仕事について、当然、内閣総理大臣としては、適切に仕事をしている、こう思うわけでございます。しかし、そこに嫌疑が生じた場合には、会計検査院がしっかりと検査をする、こういうことではないか、このように思います。○長妻委員 これは、委員長もおかしいと思いませんか。与党の皆さんもおかしいと思いませんか。だって、国会で、それは会計検査院は大変多くの指摘はしていると思いますけれども、この森友学園の問題は相当国会で議論になりましたよね、相当。それで、何度聞いても、適正、適正、適正、総理もおっしゃり、財務省もおっしゃった。それが適正でないということになったときに、ここは国会ですから、こちらは行政府ですから、行政府の責任者として国会でそういう答弁をされたことについて、何にもないんですか、謝罪も。
しかも、総理がおっしゃる、財務省の言うことを自分は真に受けて答弁したんだというような趣旨のお話をされた、その財務省のその責任者が国税庁長官に栄転をする、そして、それについて総理に聞くと、適材適所であると国会で答えるというのは、私は、前代未聞の無責任体質じゃないですかと思うのは私だけじゃないと思うんですけれども。
これは、与党の皆さん、どうなんですか。おかしいと思いませんか。これは別に、何か与党と野党の対決する話じゃなくて、国会は一つですから、国会に対して政府が適正だと答弁していて、それが適正じゃないと会計検査院が指摘をしたことについて、何にもコメントがないんですか、財務省も総理も。国会の時間を何だと思っているんですか。
ちょっと総理、もう一回答えてください。○安倍内閣総理大臣 ただいま答弁したとおりでございまして、これは、会計検査院からはこの案件だけではなくてさまざまな指摘を受けるわけでございます。そうした指摘を受けた際、私の方から、この指摘に対しての政府としての考え方を述べさせていただいているところでございまして、次年度の予算においてはそれを反映させていただくということを申し上げているところでございます。
○長妻委員 総理、全く私の質問に答えておられないんですけれども、私は国会に対する責任のことを言っているんですよ、国会に対して。国会に、総理も財務省も、適正だとずっと時間をかけておっしゃっておられて、それが適正でなくなったときに、国会に対する発言の責任、謝罪なりですね、何にもないということはあり得ないですよ。国会が本当に軽んじられている。与党も本当にいいんでしょうか。
こんな内閣、無責任内閣、この体質、そして、しれっとそういう答弁をされる総理、これは本当に私は大きな問題だと思いますし、似たようなことがこれからもどんどん起こる可能性が否定されないと思いますよ、責任者がこういう姿勢であれば。財務省が適正だと言ったから自分は言ったまでだ、重く受けとめればいいんだ、こんな話って本当にあり得るんですかね。本当に私は憤りを覚えるところでございます。