インターネットを見ると、まだ様々な俗説が跋扈しています。論争で明確に負けているのに、ほおかむりして、同じことを言い続けている人もいます。
年末ですので、みなさんにもじっくり読んでいただき,どちらが正しいのかご判断下さい。
1)まず田中秀明教授が、巷で流布されていた「日本は資産があるので大丈夫」論に対して「『日本は借金が巨額でも資産があるから大丈夫』という虚構」をダイヤモンドオンラインで公表しました(16年11月1日)
2)これに対して、高橋洋一教授が「日銀当座預金を民間銀行の『預金』と勘違いする人々へ」として反論をされました(16年11月3日)
3)そこで、田中教授が「埋蔵金と日銀の国債購入で日本の借金は消えるのか?高橋洋一教授に反論!」とする反論をさらにされました(16年11月25日)。
4)すると、すぐに高橋教授から再反論「日銀当座預金に債務性はあるはずがない。田中秀明教授に再反論」が示されました(16年12月1日)。
5)田中教授はさらに突っ込んで「日銀の国債購入に全くリスクはないのか?高橋洋一教授にいま一度問う」という反論を展開しました(17年1月13日)。
6)今度は高橋教授からの反論は直接にはなく「官僚『天下り』にはまだまだ“抜け穴”がある」とする論考(1月26日)の最後に「筆者は、第三者の見解も紹介し、同氏の主張の本質的な部分には反論を書いているので、これ以上枝葉的な質問には返答するつもりはない。というか、同氏は、財政再建至上主義なので、筆者のように経済主義で『財政再建は後からついてくる』という人の回答は理解できないだろう」という逃げ口上で終わってる。論理に詰まると、下品な言葉で相手を見下す人がおり、しばしばマスコミではそういう論調が正しいように錯覚されますが、我々は冷静に判断を致しましょうね。