18日お昼TBSが下記のような報道をしていました(すでにインターネットからは見れないようです)。

薄毛の治療として行われる「自毛植毛」最大手のクリニックの実質的経営者だった男ら3人が、法人税およそ5000万円を脱税したとして、東京地検特捜部に逮捕されました。法人税法違反の疑いで逮捕されたのは、東京・新宿区の「アイランドタワークリニック」などを運営する医療法人「萌永会」の実質的経営者だった森下信夫容疑者(51)と、事務局長で税理士の田幡陽一容疑者(58)ら3人です。「萌永会」は頭髪が薄くなった部分に自分の毛髪を移植する「自毛植毛」の国内最大手ですが、特捜部によりますと、3人は架空の広告宣伝費などを計上する手口で、おととしまでの2年間に1億9500万円の所得を隠し、法人税5100万円を脱税した疑いが持たれています。森下容疑者は「萌永会」の創業者で、自らも植毛を行い、HPなどで効果を宣伝していました。脱税した金は、自宅マンションの家賃などに充てられたとみられています。(18日12:07)

税理士が脱税に関与しているので、気になって、この男を検索してみました。すると、かれは10年前も下記のような同様な事件で逮捕されている税理士です。そのことを知って経理を任せているとすると、この社長は脱税目的のためにこの男を雇ったことがうかがえます。

東京地検特捜部は13日、3年間で計約3億円の所得を隠し、計約1億1千万円を脱税したとして、東京都中央区の「上野クリニック」総院長の吉田治容疑者(46)ら3人を所得税法違反容疑で逮捕した。同クリニックは包茎や性病の治療を専門に、全国に約20の医療拠点を持ち、吉田総院長が経営トップを務めている。
 ほかに逮捕されたのは公認会計士の本荘義行容疑者(60)と税理士の田幡陽一容疑者(48)。
 調べによると、吉田総院長らは架空の外注費などを計上する方法で、99年から01年までの3年間の吉田総院長の個人所得計約3億688万円を隠し、約1億1190万円の所得税を免れた疑い。
 吉田総院長は02年分に3億1544万円を納税し、高額納税者ランキング68位になっていた。98年分でも72位、97年分は94位に入っている。

 なぜこんなことが可能なんでしょうか。脱税で捕まっても、再び税理士で登録できるからでしょうね。税理士法を見てみましょう。

第二十四条  次の各号のいずれかに該当する者は、税理士の登録を受けることができない。

三  不正に国税又は地方税の賦課又は徴収を免れ、若しくは免れようとし、又は免れさせ、若しくは免れさせようとした者で、その行為があつた日から二年を経過しないもの
四  不正に国税又は地方税の還付を受け、若しくは受けようとし、又は受けさせ、若しくは受けさせようとした者で、その行為があつた日から二年を経過しないもの

 どうです。2年を経過したら再登録でき、税理士会は拒否できないわけです。ばかばかしい法律、ばかばかしい制度。これを悪用するばかばかしい経営者、というところでしょうかね。