今朝の日経等では、次のような報道がなされています。

サッポロ、国税に再び税返還求め異議申し立て
 サッポロビールは22日、ビール系飲料「極ゼロ」を巡り、自主納付した酒税115億円の返還を求め、国税当局に対して異議を申し立てた。サッポロは極ゼロが税率の低い第三のビールだと確証を得たとして、一旦納付した酒税の返還を1月に求めたが国税側は拒否していた。この判断を不服としたサッポロが再度、返還を求めたことで両者の争いがさらに長期化することになる。

 一瞬、「あれ?争わずに自主納付したはずなのに?」と思いましたが、あれは延滞税を避けるためだったのですね。国と争うときにも、税金を払っておかないと、負けた場合の負担が大変になります。延滞税の税率が異常に高いからです。

 そこで、サッポロさんはまず納付だけはしておいた。その上で、国に対して、更正の請求(高すぎた申告を減額してくれという請求)をしていたわけですね。ところが、国税局から、この更正の請求を認めない通知が来たわけです。この通知は、単なるお知らせではありません。課税庁の判断が示されているので『行政処分』になります。この処分に対しては、3ヶ月以内に争っておかないと、確定し、二度と争えなくなります(不可争力)。

 異議申立であれば、双方の主張も公開されることは通常ないので、サッポロさんが心配していたといわれている成分に関する企業秘密が知られる恐れも少ないですね。異議申立での救済率は1%程度。一部取り消しで5%程度ですね。1%の勝ちを得た経験のある弁護士としての私は、なぜかむずむずします。やってみたかったな~。

 なお、その他の税金報道裏表についてはここを参照下さい